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2009.06/15(Mon)

【ネタバレ】うたわれるものPORTABLE感想

PSP版「うたわれるものPORTABLE」の感想です。

標準難度で65時間28分、キャラクターボイスをスキップせず、戦闘も面白かったのでしつこく演習を繰り返していたので結構時間がかかっています。シミュレーションパートの難易度は高くないので、クリアするだけだったらこんなにかからなかったと思います。

ストーリー

ストーリーは、外そうとしても外せない奇妙な仮面を付けた男が、大怪我を負って倒れていたところを助けられ、辺境の村で目を覚ますところから始まります。

男は記憶を失っていましたが、辺境の村の村長、トゥスクルは彼にハクオロという名を与え、傷が癒えるまで療養させます。恩義を感じた彼は、なぜか知っていた農耕や製鉄の知識を村に伝え、辺境の村の暮らし向きは徐々に向上していきます。

しかし、暮らし向きが改善した辺境の村に一層重い租(税)を課そうとする藩主と、村長の孫娘、エルルゥに歪んだ愛情を抱く藩主の息子、ヌワンギにより、平穏な村の暮らしは一変します。兵を率いてエルルゥを連れ去ろうとしたヌワンギとその部隊は、村長のトゥスクルを手にかけてしまいます。
トゥスクルの後の村長に推されたハクオロは村人を率いて反旗を翻すのでした。

と、序盤のこんなストーリーと、アイヌを思わせる用語や風俗から、熊谷達也の「まほろばの疾風」のような展開を予想していたのですが、ストーリーは中盤から全く予想外の方向に転回しました。

反乱軍を率いたハクオロは腐敗した王朝を倒し、その後自らが皇となって「トゥスクル」という国を樹立します。ハクオロ皇は善政を敷き、圧政に喘ぐ隣国の叛乱を内密裡に支援したことで、トゥスクル国は繁栄します。

しかし、世界に再び戦火を呼び寄せようとする陰謀が見え隠れしはじめます。トゥスクル国の近隣国の皇は、あるいは怪しげな術で操られ、あるいはその闘争心を煽り立てられて次々とトゥスクル国に侵攻します。
これを全て退けたハクオロ皇でしたが、陰謀はそれだけでは止まりませんでした。

「三大強国」の一つと言われ、謎の圧倒的な戦力を持つクンネカムン国が、自らの部族がこれ以上戦乱に晒されないように、世界を自らが統一するという名目で、その圧倒的な戦力を持って各国に侵攻を開始したのです。

…と、こんな感じの中盤でしたが、ハクオロの回想シーンでビックリ。
遺跡のような場所で、現代の考古学者が会話をしているシーンが挿入されました。どうやら、この世界は、「日本列島に似た地形」を舞台にしているのではなく、現代とは別の時代の日本そのものが舞台になっているようです。そしてクンネカムン国の謎の戦力、「アヴ・カムウ」は何と巨神兵のようなモビルスーツのような巨大な人型兵器。

歴史大河ロマンを予想していたら実はラノベ的なストーリーだったわけで、あまりの急展開に呆然としてしまいました。

その後、終盤ではクンネカムンの侵攻をも退けたハクオロ皇一行が、陰謀の首謀者とともに去ってしまったキャラクターを取り戻すため、現代に建設され、その後放置され荒廃している研究所の廃墟に突入し、ハクオロが記憶を取り戻して彼の正体が明らかになり、実はラスボスだったハクオロを封印してエンディング。

中盤の急展開からさらに急展開w

と、歴史大河ロマン風に始まり、SFラノベ風に終わったストーリーですが、通して見ても大きな破綻は無く素直に楽しむことができました。

時間を超越し、死ぬことのできない異形で万能の「うたわれるもの」である主人公の孤独、その主人公が永遠の中の一瞬で出逢ったキャラクター達。
主人公はキャラクター達の願いを叶えることで彼らと「契約」をして臣従させます。しかし、その契約を「破棄する」と主人公が宣言した後も、主人公を慕い続けるエルルゥ達。

異なるきっかけでキャラクター達一人一人が主人公と心を通わせるようになる過程を綿密に書き込むことで主人公の悩みと孤独が浮き彫りになっていく、そんなストーリーでした。

いいことばかりではありません

ただ、ストーリーやテキストに関してはいいことばかりではありませんでした。

まず何よりも、謎の全てが終盤、遺跡の中の回想シーンで明かされること。
序盤や中盤でも、伏線と取れるようなフラッシュバックや回想が入ることがありましたが、やや不足しているためか、唐突で、さらに終盤に詰め込み過ぎの印象があります。エルルゥのつり革の持ち手のような髪飾りだとか、「ハクオロ」という名の由来だとか、もう少し序盤から中盤にかけて伏線を張ったり、ヒントを与えたりしてもよかったのではないかと思ったり。

テキストの日本語がおかしいところが多いのも最後までずっと気になってしまいました。
「口吻」に「くちづけ」ってふりがな振るのはやっぱりおかしいだろ。

あと、これは勝手に期待していたのですが、ハクオロの子孫の活躍がなかったこと。
元になっているのがエロゲですし、皇というハクオロの立場もあって、ハクオロと各ヒロインの子供の登場と活躍をちょっと期待していたのですが、結局子供ができたことを思わせる描写は一人分だけでした。てか、エルルゥを相手にするのって近親相姦じゃないのかってのも結構気になったり。

悪役のCVがいい仕事をしていました

ストーリーはフルボイスで語られますが、悪役のCV担当の声優さんが上手だったのが印象的です。中でもヌワンギとハウエンクアはいい悪役っぷりだったと思って調べてみたら、ヌワンギ役の声優さんってCHAOS;HEAD NOAHの西条拓巳役もやってるんですね。
気に入ったゲームの気に入ったキャラクターのCVが同じ人だったという発見は、ちょっと嬉しかったりします。

長くなったので

無駄に長くなったのでシミュレーションパートは明日。
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テーマ : PSP - ジャンル : ゲーム

タグ : PSP うたわれるもの

22:35  |  PSP  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

こんにちは、2年も前の記事にコメするのもどうかと思いましたが、
>エルルゥを相手にするのって近親相姦じゃないのか
従姉妹との婚姻が認められてる日本で、何百年も離れた子孫なんて近親になるわけないじゃないですかw
せいぜい遠い親戚くらいですよ。
カミュやエルルゥの祖先にあたるムツミとミコトはアイスマンの子供だから、近親以外の何者でもないけれど。
 | 2011.07.30(土) 08:13 | URL | コメント編集

●>7月30日 8時13分の名無しさん

コメントありがとうございます。
昔の記事にコメントしていただいてもすぐわかりますから歓迎です。

で、ちゃんと言及されているわけではありませんが、あの電車のつり革みたいなアクセサリーをもっていることから、ハクオロさんとミコトとの間の子供の、何代かあとの子供がエルルゥだとすると…

日本の法律を引き合いに出されているので、法律に言及すると、そもそも、直系姻族間の結婚は何代離れていようと禁止されています。(直系姻族間の婚姻の禁止(民法第735条))
4親等である従姉妹と同じ血の濃さの直系姻族は玄孫(やしゃご=孫の子)ですが、同じ4親等であっても玄孫と結婚することはできません。その先いくら世代が離れても、例え玄孫の玄孫とであっても結婚することはできない=インモラルだと考えられているということです。

法律からいったん離れてみるとどうなるかというと…

やっぱり何世代離れてみても、ハクオロさんとやしゃご、もしくはエルルゥとひいひいおじいさんが結婚や性的関係を持つことを考えると、それって従姉妹婚なんかよりずっとずっとインモラルな感じをうけませんか?
はね | 2011.07.30(土) 15:32 | URL | コメント編集

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