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2009.03/28(Sat)

【ネタバレ】PSP版Ever17-the out of infinity-半分終了

Ever17 つぐみ・空編Badエンド Badのほうが面白い
今井麻美さんの歌が収録された限定版の同梱CDで満足してしまったPSP版Ever17-the out of infinity-ですが、だらだらと3周終了しました。
気に入らないところがかなり多いのですが、ヒロインの一人、茜ヶ崎空編がなかなかよかったのでこのまま最後までやってみようと思います。

以下【ネタバレ】があります。
プレイ途中ですので、感想が当を得ていない虞があります。

ストーリー

-水深51mの海中に浮かぶ近未来のテーマパークに浮かぶ近未来の海洋テーマパーク ”LeMU/レミュウ”。
ここに、なんの前ぶれもなく7人の男女が閉じこめられた。
徐々に失っていくもの:食料・水・酸素。
新たな脅威:深海に棲息する未知のウィルス。
さらに、苛烈な水圧にさらされたLeMUの隔壁は119時間以内に崩壊すると言う。


箱裏の紹介文より。これと、オープニングムービーを見るととても面白そうに見えます。
特に「119時間以内」と長目で、しかも半端な残り時間が書いてあるところが煽り文句としては秀逸で、プレイ開始前に想像していたストーリーは、「極限状態に置かれた男女7人。海中の密室に閉じこめられ、崩壊の恐怖に怯えつつも、たびたび襲い来る食料・水・酸素不足やウィルスと言った脅威を力を合わせて克服しつつ地上への扉-HIMMEL-を目指す。その過程で、彼らの中に連帯感や恋愛感情が生まれ…」って感じのもの。
全然違いました。

せっかく魅力的な舞台を作ったのに、さらにその上の設定-infinity-…おそらく、これまでゲーム内で語られたことや説明書などから想像するに、「複数の可能性=各ヒロインエンドが、一つ上の次元の視点で一つに集約され、物語は真の姿を現す」みたいな感じだと思うんですが…を重視するあまり、その魅力的な舞台が活かされていないという感じです。

食糧不足・水不足・酸素不足についてゲーム内では全く言及されません。登場人物達は彼らの力で脱出方法を模索しようとせず、ただ状況に流されているだけ。症状がエボラ出血熱っぽい未知のウィルスって何だよww

真田さんも真っ青のご都合主義

ご都合主義が大杉です。
例えば、ヒロインの一人、一番上の画像で死んでいる田中優美清寿限無寿限無五劫の擦り切れちゃんは、スパコンのプログラムを解析し、血液サンプルからあっという間にウィルスの抗体を生成し、複雑骨折と切断された動脈の縫合をたった一人でやってのける超人です。
こんな人が一人いれば、それだけでストーリーが一つ作れてしまうはず。それが「サバイバルが趣味」という説明だけでポンと投げ出され、当たり前のように扱われてしまっています。
だいたい、脱出方法がないって言ってたのに、茜ヶ崎空編であっさり実現可能っぽい脱出方法が提示されてしまっています。
Ever17 このゲームの一番ダメなところ なんというご都合主義
未知のウィルスも、なんとエボラ出血熱っぽい一種類ではなく、なんと不死身になっちゃうウィルスというのが出てきてしまったりします。いくらなんでも不死身はひどすぎる。

緊迫感を削ぐ寒いギャグ

シナリオも感心できません。
Ever17 つぐみ・空編 笑わせてくれるのはいいのだが
こんな笑いどころがあるのはもちろんいいと思います。うまく使えば、笑い終わったあとに閉塞感、緊迫感を一層感じることができるでしょう。
でも、これは酷い。
Ever17 危機が迫り来る中、なぜそう言う展開にしようとする
メンバーが次々と未知のウィルスに冒されて行く中、症状を緩和するアンプルが発見されて、それを注射しようとするシーン。ここにこんなくだらないシーンを挿入する神経が分かりません。仮にここに笑いを入れるとするなら、絶体絶命の状況に絶望しないように無理に発した死亡フラグっぽいジョークとか、笑えないブラックジョークではないかなと思うのですが。田中がこんなくだらないことを言い出した為に、血を吐いてぶっ倒れていたはずの倉成武がわざわざ体力を消耗させて彼女を取り押さえるシーンが出てきます。

茜ヶ崎空編はよいものでした

Ever17 茜ヶ崎空 魅力的なヒロインでした
不満一杯で迎えた3周目、茜ヶ崎空編でこのゲームを見直しました。
彼女はLeMU管理用のAI、目に見える姿は登場人物の網膜に直接投影される映像、という設定です。サザエさん時空を持ち出さなくても永遠の24歳だそうです。
Ever17 24歳教
ゲームでヒロインの個別ルート、しかもヒロインはAIという状況から想像できるような展開、AIの彼女と倉成君がだんだん心を通わせるようになって、AIのはずの茜にいつか恋愛感情が…というお約束どおりの展開をしてくれるのですが、これがよく描かれていました。
Ever17 茜ヶ崎空 一番印象的だったシーン
空編で、というよりこのゲームで一番印象的だったシーンがこれ。とってもありがちなシーンで、普通は「ガラスを挟んで手を合わせる彼と彼女、直接触れることはできなくても、ガラス越しに掌の暖かさを感じることができて…」って使われ方をするのでしょうけれど。
でも、ガラスの向こうの空はただの映像、触れたくても触れられない存在でこのシチュエーション。スクリーンショットのテキストのとおり、二人の間に立ちふさがるガラスの意味は180度反転します。
Ever17 茜ヶ崎空 AIをパニクらせる、これはうまいと思った
これもなかなか印象的だったシーン。自らの恋心に気付いた空は、危険を冒して自分を救いに来た倉成くんを見て、AIの癖にパニクってしまいます。まあ、「ここが萌えるところだよー」って言われているような気がしないでもないですけれど、でもなかなか上手な表現です。

そして、迎えたラスト。
空の記憶を無事バックアップし終えた倉成くんに、「今、コピーの間に倉成さんと話したことは、どこにも記憶されませんね」と笑う空。それに対する倉成くんの返事は、やっと-infinity-っていう設定がプラスに働いたと思える一言でした。
「俺がきちんと、覚えているから……」
Ever17 茜ヶ崎空編 差分バックアップは頭の中

システムは

システムはなかなか洗練されていて、スキップも快適・高速です。
空編で評価が上がったので、このままだらだらと続きをプレイしてみます。
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テーマ : PSP - ジャンル : ゲーム

タグ : Ever17

19:44  |  Ever17-the out of infinity-  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>>特に「119時間以内」と長目で、しかも半端な残り時間が書いてあるところが煽り文句としては秀逸

"Ever17", "水深51mの海中に浮かぶ", "119時間以内"

まあ「半端」にしたくなった理由も明白ですな。え?どうやって±1時間の精度でわかるかって?

お察しくださいw
通りすがり | 2009.04.04(土) 17:05 | URL | コメント編集

●>通りすがりさん

なるほど。
ちょうど少年視点でプレイ中ですが、頻出しますね。

評価はあんまり変わらないなあ…というか、だんだん悪くなるかも。
羽根 | 2009.04.04(土) 21:51 | URL | コメント編集

>>複数の可能性=各ヒロインエンドが、一つ上の次元の視点で一つに集約され、物語は真の姿を現す

まさにそのとおりです。説明書を読んでしまったのが少々遺憾ですが、完全ネタバレなしでココ編をやれば評価も大幅に変わると信じていますよ。

太字だけを見るとこれは説明書以外にもネタバレを見てしまったかな?とか思って不安になります。。。

「ココ編をクリアした者の本作の評価は極めて高い場合がある。しかしエンディングまでたどり着いていない者とは、評価に大きく開きがある場合がある。これは「閉鎖空間からの脱出」という題材の割に中だるみする場面が多いためと言われている。低評価であったプレイヤーが高評価に転じる場合、謎が次々と解き明かされるココ編をプレイすることによって生じるカタルシスによるものだと思われる」

「都合5本のシナリオを読み通さなければ謎が解き明かされないため、クリアまでに必要とされるプレイ時間は相当に長いものとなる(音声をスキップしなければ最短でも40時間を超える)。それに加えて、序盤では緊迫感のあまりない展開になっているため、1本あたりのプレイに数時間しか割けないゲーム雑誌のレビュー記事では低評価を下されることがあった。そのためドリマガにおいては、レビューで低い点数をつけたレビュワーが全編クリア後に再レビュー記事を掲載したという事件があった。」
通りすがり | 2009.04.04(土) 22:55 | URL | コメント編集

●>通りすがりさん

事前情報は、
・ コメントでいただいた「感動した」という感想
・ シリーズ物で、なにやら同じ時空を繰り返すのがウリのシリーズらしい
・ 「考察」するサイトがあるらしい
だけです。

エンディングの最後に出てくる
「アンタがinfinity roopの中にいるんだよん」(超約)ってメッセージとか、ゲーム中で語られる点・面・立体とかの話とか、未知だったはずのTBが既知になっているとか、空編goodの最後の倉成の台詞とかでまあ何となく見当は付くわけですが…

ちょうど今優編badが終わったところですが、物語の中の緩急の「緩」の部分が鼻に付きすぎて、相変わらず評価は高くありません。
でも、本来は局外者たるプレイヤーに役割が割り振られてるっぽい…4次元の視点で物語全体を見渡すことができて、最終的に物語に係わってくるのかも…なんて予想しながらプレイしています。

あとはもしかしてあの時できちゃった子供が実はキャラクターの誰かだった、とか。ソラとサラは名前が似ているけど何か関係があるのかとか。なんでホットドックは食えないのか、とか。深読みし出すときりがないですね。

ただ、直前にプレイしたCHAOS;HEAD NOAHでは、ゲームシステムをうまく利用して、キャラクターだけではなく、プレイヤーも妄想と現実の境目が曖昧になってくる状態をうまく創り出していたのに対して、EVER17では、プレイヤーと世界の関わりが薄すぎるような気がします。選択肢を選ぶ=キャラクターの行動を決めているのは、プレイヤーのはずなのに。

もし、ココ編でこのあたりの不満が180度ひっくり返ったら、そのときは凄いカタルシスが得られると思います。

【追記】
コメント返信を書いている途中に追記していただいたようなので。

>これは「閉鎖空間からの脱出」という題材の割に中だるみする場面が多い
>ためと言われている。低評価であったプレイヤーが高評価に転じる場合、
>謎が次々と解き明かされるココ編をプレイすることによって生じるカタルシ
>スによるものだと思われる」

wwww
長々と書いたコメ返しの内容とそっくり。不満な点も、「カタルシス」って言葉まで一緒。
ってことは、相当期待していい、ってことみたいですね。
羽根 | 2009.04.04(土) 23:36 | URL | コメント編集

>>ってことは、相当期待していい、ってことみたいですね。
今まで私がEver17をお勧めしてきた人たちには自信を持ってそういえるのですが。。。
あなたの場合、少ない事前情報だけで相当推理(しかも当たってるのが多い)してしまっているので、「カタルシス」を感じるよりむしろ「ああ やっぱり」となってしまいそうです(汗

>>EVER17では、プレイヤーと世界の関わりが薄すぎるような気がします。
ノベルゲームといわれているEver17ですので、たしかにプレイヤーは受動的にならざるを得ないですね。ちなみにココ編では選択肢がほとんどありません。もうなんか○を押してるだけみたいな。

あなたがココ編を終わらせたあとの感想に非常に興味があります。ぜひぜひ記事を書いてくださいねb 楽しみにしています。
通りすがり | 2009.04.05(日) 15:42 | URL | コメント編集

●>通りすがりさん

Ever17に限らず、伏線っぽい表現を見つけるとすぐに話したくなってしまいます。相手をしていただいてありがとうございました。
予想もしなかった表現が実は伏線だったことに気が付いたときは素直に感心しますし、伏線が予想どおり回収されたからと言って、詰まらなく思うことはありません。
まあ、あんまり見え見えの伏線は興醒めだとは思いますが。

プレイヤーとゲーム内の世界の関わり方は、ノベルゲーではこういうものだと思います。それが特にEver17の欠点だとは思っているわけではありません。
ただ、直前にプレイしていたCHAOS;HEAD NOAHや、以前プレイしたバイオショックなどは、プレイヤーすらゲーム内の世界に参加させるような仕組みがあったことを思い出しての感想です。

ココ編終了後にはまたエントリを上げるつもりでいます。
実は、一連のコメントのやり取りでエントリが既に二つくらい書けたかもしれないと思うと、ちょっともったいないような…

少し停滞しがちだったプレイに燃料を与えていただいてありがとうございました。
羽根 | 2009.04.05(日) 20:37 | URL | コメント編集

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