2009.04/19(Sun)

【ネタバレ】PSP版Ever17-the out of infinity-PREMIUM EDITION攻略[メッセージ&選択肢既読率100%への道]

Ever17 メッセージ100%、選択肢100%
PSP版Ever17-the out of infinity-PREMIUM EDITIONのメッセージと選択肢の既読率が100%になりました。
PS2版では既読メッセージ99%、既読選択肢100%にしないとアルバムのCGが埋まらなかったそうですが、PSP版ではCGはもっと早い段階で全部埋まってくれました。ですので、そこから先、既読率100%まではあまり意味のない、自己満足みたいなものです。でも、99%くらいで止まってるのって、ものすごく気持ち悪くありませんか?

PSP版Ever17-the out of infinity-PREMIUM EDITIONの関連エントリ

http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-329.html 限定版購入・開封
http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-330.html 動画(デモムービー It's a fine day 今井麻美)
http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-339.html 途中経過1 つぐみgood、空good
http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-350.html 途中経過2 優bad
http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-351.html 途中経過3 優good、沙羅good
http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-355.html ココ編クリア感想
http://hanemitsuru.blog105.fc2.com/blog-entry-358.html メッセージ・選択肢埋めの途中経過

第一段階=全エンディング・全CG回収、全ルート通過まで

Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK 共通ルート Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK つぐみ&空編 Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK 優&沙羅編
Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK ココ編 Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK ココ編・合流後
全エンディング回収までは攻略サイトもたくさんありますし、PSP版の限定版には親切なことに全分岐と全選択肢、各選択肢での好感度変化と回収できるCGが網羅してあるストーリー攻略チャートが掲載されているEver17 PREMIUM BOOK ~Ever17 プレミアムブック~がついています。
ゲーム自体に詳細な攻略本がセットになっているようなもので、最初は「こういう売り方をしていいのかな」と思っていましたが、「正しい選択肢を選ぶ」ことに主眼が置かれているゲームではないので、まあいいでしょう。
全エンディング回収後、この攻略チャートを参考に、こんなところに注意しながら埋めていきました。

・ 武視点と少年視点のそれぞれで、「いったんココ編に入った後、ココ編から抜けてしまう」ルートが武視点、少年視点それぞれ4箇所あるので、全部埋める。
・ ヤミオニの途中のように、「LeMU内の目的地が選択肢として一度に多数出て、順次探索していくような分岐」では、最後に残った目的地は自動で選択され、既読選択肢としてはカウントされない。このことに注意しながら探索の順序を変えて全て既読になるまで繰り返す。
・ メッセージは表示された段階、選択肢は選択した段階で既読になり、システムデータとして記憶されるため、複数の未読選択肢がある場合、直前でセーブしてロードを繰り返すことで、時間をかけずに埋めることができる。ただ、後述の理由からいったんエンディングまで流した方が吉。

最初はこれだけでメッセージ、選択肢とも100%になると思っていたのですが、そんなに甘いものではありませんでした。

PSP版 Ever17 -the out of infinity- メッセージ99%、選択肢88% 埋められるだろうか
メッセージが99%、選択肢が88%。この後、優編の暗号解読での選択肢と、少年編での少年の命名がたくさんあったことを思い出して埋めたのですが、それでも100%にはなりません。

第二段階=選択が後になって影響する

第一段階は膨大なスキップ中は別のゲームを進めながら、選択肢でのアラーム音がする度にEver17に戻るという方法で埋めていったため、ココ編から抜けた後もすぐにはNew Gameに戻らずに、必ずエンディングまで終わらせていたのですが、途中で気がついたことがありました。
少年を命名するシーンで、選択肢の一つに「王子様」があるのですが、これを選んだ後の沙羅編で突然未読メッセージが出現しました。沙羅のテキストを読むと「だって『王子様』って呼んでくれって自分で言ったじゃない」なんてことを言っています。
どうやらかなり前の選択肢の選択結果次第で、後になって未読テキストが発生するようです。
PREMIUM BOOKではここまでフォローしていないので、攻略サイトを片っ端から検索したところ、こちらのサイトでかなり詳細に掲載されていました。

Ever17 - the out of infinity - Complete Guide
http://www.material-book.net/game/ever17/index.html

ご自分で検証し、作成したようで、抜けもあります(上記の「王子様」に関しては掲載されていませんでした)が、「以前の選択が後になって効いてくる」パターンが相当検証されています。
正直、このサイトがなければメッセージを100%にすることはできなかったと思います。ありがとうございます。

このパターンで埋まったのは、上の偶然自分で見つけたものを含め、これだけ。

○ つぐみ編
・ 「しばしの眠り」での選択肢で「キュレイ・ウィルス」に未読が発生
○ 沙羅編
・ 「『再会』あるいは『邂逅』」で「王子様」とそれ以外でテキスト変化
・ 「生体反応」での選択肢で「永~みらい~」に未読が発生

この他、少年視点での「夢と現(うつつ)」での武の寝言は案の定ランダムだと掲載されていたので、セーブ画面で確認することができる「シーンメッセージ」が100%になるまでしつこくセーブ&ロードを繰り返して埋めておきました。

第三段階=総当たり

ところが、第二段階が終わった段階でもメッセージも、選択肢もまだ100%になりません。
メッセージに関しては、EXTRA→PLAYNG LOG→-シーンタイトルリスト-で確認できるのですが、これを見ると「空に標結う」が埋まっていないようです。
ここも「以前の選択肢が後になって効いてくる」パターンだと思うのですが、上記のサイトにも掲載されていません。やむを得ず、覚悟を決めてこのシーンまでの選択肢を総当たりしてみることにしました。
総当たりと言っても、上記サイトのとおり、複数の選択肢を組み合わせで未読が発生するということはないようなので、組み合わせが膨大になるようなことはなさそうです。3~4回で潰せそうだと思って記録を取りながらやってみたところ、幸い1発目で埋めることができました。

共通1米っちょ 
共通2タヌキ 
共通3謝る 
共通4俺は 
1の1責任者でてこい 
1の2空耳だろう 
1の3ありがとう 
1の4あれっ 
1の5イルカ(優)→キャラ(少年)→警備 
1の6エレベータ(つぐみ)→倉庫→救護(ココ) 
1の7納得する 
1の8ミスは誰にでも 
1の9つぐみはどこへ 
2の1挨拶する 
2の2つぐみを探す 
2の3つぐみを手伝う 
2の4逃げる 
2の5知ってる 
2の6発電室の気圧 
2の7勿論知っている 
2の8それはなんだよ 
2の9やらない 
2の10中央制御室>エレベーターホール 
2の11遺跡>憩い>売店 
3の1今朝どこへ 
3の2時計 
3の3 反時計
3の4行く 
3の5知ってる 
3の6もっと聞く 
3の7わからない 
4の1謝る 

3-3で「反時計回り」を選んでいる他は、何のことない「全部最初の選択肢」です。
これで無事オープンしてくれました。
Ever17 -the out of infinity- 空に標結う 「慌てないで」 Ever17 -the out of infinity- 空に標結う 全メッセージ100%の瞬間
どの選択肢が効いているのか、空の台詞を読んだ限りではちょっと判断がつけられません。もしかしたらつぐみ編に行かないギリギリまでつぐみの好感度を高めておく(9以下)かとも思ったのですが、さすがにそんなに意地の悪いことはしていないですよね。

第四段階=最後はラッキーで

メッセージが無事100%になったので、残りは選択肢だけです。
選択肢はEXTRA→PLAYNG LOG→-シーンタイトルリスト-では確認できませんが、各シーンのセーブ画面で確認することができます。
ここまできたら面倒でも各キャラ別に全シーンを確認していくか、と腹を括ったのですが、幸い全メッセージ100%になった「空に標結う」の続きで見つかりました。
Ever17 -the out of infinity- 「鎖」で未読選択肢発見! Ever17 -the out of infinity- 最後の選択肢
ここは2~3回通っているはずなので、完全に見落としですね。
Ever17 -the out of infinity- 全選択肢100%達成の瞬間

100%はンギンモヂイィイイ

完全に自己満足ですが、やっぱり埋まるべきものが完璧に埋まるのはいいものです。
Ever17 -the out of infinity- 100%達成を空に祝福してもらいました

これで本業のプロデュース業にやっと復帰できます。

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タグ : Ever17

11:55  |  Ever17-the out of infinity-  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.04/17(Fri)

Remember11-the age of infinity-と12RIVEN-the Ψcliminal of integral-を買ってきました

Remember11-the age of infinity-限定版、12RIVEN-the Ψcliminal of integral-限定版
Remember11-the age of infinity-限定版、12RIVEN-the Ψcliminal of integral-限定版(裏)
PSP版のRemember11-the age of infinity-の限定版と、12RIVEN-the Ψcliminal of integral-の限定版を買ってきました。
Ever17-the out of infinity-と同じ、打越鋼太郎さんがシナリオを書いているそうです。Ever17は面白かったので、この2本と、あとまだ積んであるNever7もプレイするのが楽しみです。

秋葉原に寄って買ってきたのですが、Final FantasyXIIIの体験版同梱のFinal FantasyVIIアドベントチルドレンコンプリートのBlu-ray Disc版の発売日だったのに、ゲーム売り場はあまり混雑していませんでした。
実は少しだけPS3本体同梱版を買おうかと思ったこともあったのですが、今持っているPS2ソフトの動く貴重な初期型PS3を売ってしまうわけにも行かないので自重しました。

今日のEver17-the out of infinity-

ネットでレビューや考察を拾いつつ、メッセージと選択肢埋め。
メッセージも選択肢も99%まで行ったのですが、残りがなかなか埋まらず、苦戦中です。
いったんココ編に入ってから途中でココ編を抜けてしまうような選択をしていくことで、かなり埋まったのですが、選択肢がないはずのシーンでメッセージが100%になっていないところが残っていたりします。少年視点で、「王子様」を選んだときに、選択後、かなり先のほうで未読のメッセージが出てきたことがありました。なかなか埋まらない残りのメッセージって、似たようなパターンなのでしょうか。

あと、このゲームってネットでのレビューや感想では絶賛されているんですね。
未プレイの人に、「こんなゲームで、ここが面白いんだよ」って説明できないところが売る側も、ファンの人も、歯痒く感じるであろうゲームです。

今日のギターヒーロー3

ギターヒーロー3 キャリアをイージーでコンプリート
難易度イージーでキャリアをコンプリートしました。
イージーなのでフレット3つしか使わないのですが、最後のほうの忙しい曲になると指が全然追いつかないところがあります。せめてハードくらいまではクリアしたいのですが、それでも相当時間をかけないと無理じゃないかと思ってしまいました。

今日の11eyes CrossOver

11eyes CrossOver 美鈴先輩かっちょいい!
11eyesCrossOverはやっとストーリーが動き出しました。美鈴先輩すごくかっちょいいです。
美鈴先輩といい、アマガミの森島先輩といい、最近見た先輩キャラはみんな当たりです。

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タグ : Ever17 ギターヒーロー 11eyesCrossOver

04:44  |  Ever17-the out of infinity-  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.04/13(Mon)

【ネタバレ】PSP Ever17-the out of infinity-真相を見ての感想

PSP版Ever17-the out of infitity-、ココ編のエンディングをクリアしました。
まだ埋まっていないエンディングが2つ、CGも少し残っていますが、ストーリーはほぼ全貌を把握できたと思います。

なお、ルートの分岐など攻略情報に関しては、限定版に付属していた「Ever17 PREMIUM BOOK」を利用しました。ゲーム自体に攻略情報が付属しているのは複雑な気分になりますが、ネットで攻略情報を検索していると思わぬネタバレを踏まされることもあるので、助かったことも事実です。
Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK つぐみ&空編 Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK 優&沙羅編 Ever17 -the out of infinity- PREMIUM BOOK ココ編

ネタバレ無しの総評

テキストを読み、途中で出てくる選択肢を選ぶことによってエンディングが変化するタイプのゲームです。

アドベンチャーに分類されているように、選択の重要性は比較的高く、望むエンディングに辿り着くためには、多目の試行錯誤か、攻略情報が必要です。
攻略情報はネットで検索すれば豊富に見つかりますが、上記のとおり、限定版には「Ever17 PREMIUM BOOK」という小冊子が同梱されており、不用意にネタバレに触れることなくストーリーを追うことができました。

システムはテキストを読むことに関しては快適でした。スキップも高速です。ロードもほとんど気になりませんでした。

肝心のゲーム内容ですが、面白いか面白くないかで言えば、自分は楽しめました。買って損はしないと思います。ただ、プレイする際には、ネタバレを見ないように気をつけたうえ、最後までプレイしないと十分に楽しめないかもしれません。

以下、ネタバレあり


ネタバレ無しでこのゲームの面白さを語ることができればいいのですが、自分の文章力では無理だと思います。
以下、【ネタバレ】があります。

どこで感動させるつもりだったのだろう

設定とストーリーには、SFやファンタジー、ライトノベルで頻繁に見られるような要素が寿司詰めになっています。逆に言うと、いろいろな読み方のできる設定とストーリーと言うことです。
『崩壊しつつある海中の密室からの脱出』というアドベンチャー、『訳ありのヒロインとの激しい恋愛』や『触れることができないAIとのおとぎ話のような恋愛』というラブストーリー、『他のキャラには見えないものが見える』とか『だれも蹴れないはずの缶が蹴られる』というサスペンスやホラー、『「暗号」の解読』や『叙述トリック』というミステリー、『n+1次元の存在』や『第3視点』というハードSF、『不死者の孤独』や『神話や昔話との暗合』、『意味ありげな子守歌』といったファンタジー、そして、『プレイヤーがストーリーの中に登場する』というゲーム的なメタストーリー。さらに、これらに付随する大量のキーワードとばらまかれた数多くの伏線。

だけど、自分にとっては、こういった多くの読み方のうち、楽しめない読み方が多く、中途半端な、喉に小骨が刺さったままのような読後感です。
アドベンチャーとしては間延びしすぎて、サスペンスやホラーとしては不気味さが足りず、ミステリーやハードSFとしては整合性が取れていない部分が多すぎて、そして何よりも「ブリックヴィンケル」という「キャラクター」がゲームに登場してしまったために、メタストーリーがメタストーリーになっていない。さらに、回収されない、投げっぱなしの伏線も。

こんなにいろいろな要素を詰め込まずに、もう少し要素を絞ればよかったんじゃないかなあ。

もはやルール違反といえるご都合主義

最初の感想でご都合主義と、せっかくの緊迫感を削ぐシナリオをの2つを不満点としてあげました。

このうち、シナリオについての不満は解消しました。
以前に不満のあるシナリオについて例として引いたのはこんなシーン。
メンバーが次々と未知のウィルスに冒されて行く中、症状を緩和するアンプルが発見されて、それを注射しようとするシーン。ここにこんなくだらないシーンを挿入する神経が分かりません。仮にここに笑いを入れるとするなら、絶体絶命の状況に絶望しないように無理に発した死亡フラグっぽいジョークとか、笑えないブラックジョークではないかなと思うのですが。田中がこんなくだらないことを言い出した為に、血を吐いてぶっ倒れていたはずの倉成武がわざわざ体力を消耗させて彼女を取り押さえるシーンが出てきます。
これはおそらく自分の余命が幾ばくもないことを知っている優春が、貴重なアンプルを自分に使うのはもったいないと思ったがために取った行動だろうということがわかります。
このシーンの他にも緊迫感を削ぐシーンがたくさんあったのですが、納得できる理由付けがあるものが多いです。

これに対し、ご都合主義に関する不満は全く解消せず、むしろ物語の根本を揺るがしかねないルール違反の域に達しているのではないかと思います。
ご都合主義と言っても、例えばエンディングで空が肉体を得て、さらにテラバイトディスクにバックアップされていない会話に関する記憶を持っているというラストは、ご都合主義と言うよりファンタジーとして読まれるべき部分だと思うので、これはこれでいいのですけれど。
我慢がならなかったのが少年と沙羅が海面下34mのツバイトシュトックから「泳いで」脱出しちゃったこと。これって、ゲーム中でさんざん泳いで脱出することはできないってことを説明していたのを根本からひっくり返してくれます。閉鎖空間だったはずが、全然閉鎖空間じゃなかったわけで、こんなストーリー展開がアリだとすると、武が突然リレミトを唱えて脱出するのがアリなのと同じです。
不幸にも沙羅エンドに最初に辿り着いた人は、他のエンディングに辿り着くまでのストーリーが馬鹿馬鹿しくてしょうがなかったんじゃないかなあ。

ブリックヴィンケルじゃなくて自分が出演したかったのに

Ever17 その4
そして、いちばん楽しみにしていたメタストーリー。
もしかしたら、プレイヤーがストーリーに登場できるのではないか、それはどんな形で実現されるのだろう、と、ココ編の後半を読み進んでいたのですが。
Ever17 その14
せっかく「4次元人間さん」として、「n+1次元の存在」として、プレイヤーをストーリーに登場させたのに、どうして「ブリックヴィンケル」さんなんて名前をつけちゃったのでしょう。
Ever17 その12 Ever17 その15
こんな名前がついた時点で、プレイヤーであるはずの第三視点の持ち主は、ただのゲーム内のキャラクターになってしまいます。自分はここでいちばん感動させてもらいたかったのですが、すべてぶちこわしです。

いや、最後のこれを持ち出して、n+1次元の存在であるプレイヤーは、n+2次元の存在に見つめられているキャラクターなんだなんていう、ループを作り出したかったんだと思うのですが…
Ever17 その3
でも、n+1次元の存在であるプレイヤーの人生はゲーム、それも難易度の高すぎるクソゲーだなんてことは、喪板では常識なんだぜ。
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1233970552/

このゲームの核、それは叙述トリック

そして、このゲームのストーリーの最大のキモは叙述トリックです。ミステリーではまれによく見かける手法ですが、ゲームでこれ程大がかりに使われているのを見たのは初めてです。
このゲームがネタバレを大変嫌うのも、キモが叙述トリックだからですね。
Ever17 その11
トリックとしてみても手が込んでいて、2017年と2034年のストーリーが並行して進行していること、「優」を名乗るキャラクターが実は二人いて、2017年と2034年では別の優が登場していることがココ編の途中で明かされます。
しかし、トリックはそれだけにとどまらず、少年編の武は少年であり、少年編の一人称の語り手たる「少年」は実は少年ではないという手の込みようです。
Ever17 その10 Ever17 その7
さらに、このトリックは、少年編の語り手たる「少年」をだますと同時に、ブリックヴィンケル=プレイヤーをだますために仕組まれたものだったことが、エンディング近くで明かされます。
メタストーリーの読者たるプレイヤーをだますために、ゲーム内のキャラクターが仕掛けた叙述トリックというのは、このストーリーがゲームというメディアを使って語られてこそ成り立つ仕組みだったと思います。
ただ、トリックとしてややルール違反気味なのが桑古木君の存在です。叙述トリックって、「Aだと思っていたらAではなく、既知のBだった」っていうようにだまして欲しいと思います。「優」については、オリジナルとクローンの両方の存在を伺わせる手がかりがたくさんあったのでいいのですが、桑古木君については、「少年だと思っていたら、全然知らない初登場のキャラだった」わけなので、読者としては不満です。

スピンオフさせたい空とのラブストーリー

Ever17 その16
これは以前の感想に書いたとおり。
さらに、エンディングの一人称の語りと「ポチッとな」でホロッと来ました。
Ever17 その5 Ever17 その6
考えてみると、ストーリーの中で空が果たしている役割はほとんどありません。空に関するエピソードを丸々落としても、ストーリーは全く破綻せずに成立します。
Ever17 その20
自分は、空に関するエピソードは全部外したほうがいいのではないかと思います。もちろん、捨てるのではなくて、別のゲームとして独立させて、空たんといちゃいちゃしたいのですが。

そして、最後に残ったのは

Ever17 その22
自分がいちばん思い入れを持てたのは、結局、「家族愛」でした。
武・月海・ホクト・沙羅と優春・優秋の二組の親子の家族愛です。男女の恋愛と違ってあんまりゲームのテーマになることがなく、不意打ちだったこともあって、ラスト近くのホクトと沙羅の武への甘えっぷりがとてもほほえましかったと思います。
Ever17 その8
あと、月海が子供を授かったのが海月の中だったっていうのはなかなか面白い隠喩ですね。

てか、男女の双子と時が止まっていた親との家族愛って、まんまドラゴンクエストVじゃね?
Ever17 その2


【動画はココ編エンドロール】

The Azure ~碧の記憶~ 今井麻美

テーマ : PSP - ジャンル : ゲーム

22:55  |  Ever17-the out of infinity-  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

2009.04/09(Thu)

【ネタバレ】Ever17-the out of infinity-真相まであと少し

PSP版Ever17-the out of infinity-優編goodと沙羅編goodまでクリアしました。
【ネタバレ】があるので、ご注意を。
空行を入れる代わりに、こんなネタを見かけたので、先に書いておきます。

今日のL・O・B・M

67 :('A`):2009/04/05(日) 00:14:02 O
LOBMで最後なんで「ワオーン」って犬の鳴き真似するんだろうと前から引っ掛かっていたが
今日やっと気付いた…。「わをん」とかけてたんだな…。

言われるまで全然気が付きませんでした。
だいたい、「L・O・B・M」自体、どんな意味なんでしょうね。
「i」と同じように複数の意味を持たせているのかもしれませんけれど、でも、最後のB・Mは、歌詞の「無敵のラブミサイル」から、どうしてもBallistic Missile(弾道弾)を連想してしまいます。

今日のEver17-the out of infinity-

並行してプレイしているソフトが増えてきて、収拾がつかなくなってきたので、先が見えてきたソフトを少し集中してプレイすることにしました。
優編badまで終わっているので、今日は続きをやって、優編goodと沙羅編goodをクリア。
優編goodは消化不良の終わり方でしたが、沙羅編goodで謎の一部が見えてきました。

優編good

Ever17-the out of infinity- 田中優美清秋香菜 Ever17-the out of infinity- エンドロールの名前も田中優美清秋香菜
不満な点は昨日書いたとおりですが、ちょっと見直したのは、まずキャラの名前。春と秋が入れ替わっちゃいました。エンドロールのキャラ名まで変えてあります。
そして、名前でもうひとつ、含みのあった"I am YOU"ですが、エピローグでまた出てきました。
Ever17-the out of infinity- I am YOU
田中先生、お母さんのくせに立ち絵が若すぎますw

で、I am YOUってことは、クローンか何かなのかな?顔もそっくりだし。
Ever17 -out of infinity- 「ぼくらは時間を超えられるんだ」
キャラクターはエピローグで田中先生から真相の一端の説明を聞いたようですが、プレイヤーには依然として伏せられています。
浮島での空の登場、そして、ラストでの『ぼくらは時間を超えられるんだ』の台詞など、思わせぶりに謎を増やしてくれました。

途中で「やられた」と思ったのはパスワード解読のところ。確かに俳句も「17」文字ですね。

沙羅編good

Ever17-the out of infinity- 長弓背負いし月の精
優編とうってかわって、真相の一端を垣間見ることができました。
少年と沙羅は特殊な能力を持った兄弟であること、それに目を付けたライプリヒ製薬に研究対象として軟禁されていたことが明らかになります。
少年はほとんどの記憶を取り戻したものの、自分の名前に関する記憶は失ったままです。登場人物で名前付きの男って武か優の父かココの父かくらいしかいないのですが、名前を出すとこの辺の人物との関係がわかってしまうような、そんな名前なのでしょうか。

沙羅がスーパーハッカーであることの理由付けもされているし、これまでのストーリー中で不自然だった少年の行動も、「赤外線を見ることができる」という理由で説明がなされます。モヤモヤが少し解消したように思います。
第三の目ですね、赤外線を見ることができる程度の能力。ちょっとしょぼいような…
Ever17 -the out of infinity- 来て……、くれたから……

沙羅編クリア時にココ編開放のメッセージが出ました。
あっと言わせてくれることを期待して、このままラストまで走ってしまおうと思います。

テーマ : PSP - ジャンル : ゲーム

タグ : Ever17

04:44  |  Ever17-the out of infinity-  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.03/28(Sat)

【ネタバレ】PSP版Ever17-the out of infinity-半分終了

Ever17 つぐみ・空編Badエンド Badのほうが面白い
今井麻美さんの歌が収録された限定版の同梱CDで満足してしまったPSP版Ever17-the out of infinity-ですが、だらだらと3周終了しました。
気に入らないところがかなり多いのですが、ヒロインの一人、茜ヶ崎空編がなかなかよかったのでこのまま最後までやってみようと思います。

以下【ネタバレ】があります。
プレイ途中ですので、感想が当を得ていない虞があります。

ストーリー

-水深51mの海中に浮かぶ近未来のテーマパークに浮かぶ近未来の海洋テーマパーク ”LeMU/レミュウ”。
ここに、なんの前ぶれもなく7人の男女が閉じこめられた。
徐々に失っていくもの:食料・水・酸素。
新たな脅威:深海に棲息する未知のウィルス。
さらに、苛烈な水圧にさらされたLeMUの隔壁は119時間以内に崩壊すると言う。


箱裏の紹介文より。これと、オープニングムービーを見るととても面白そうに見えます。
特に「119時間以内」と長目で、しかも半端な残り時間が書いてあるところが煽り文句としては秀逸で、プレイ開始前に想像していたストーリーは、「極限状態に置かれた男女7人。海中の密室に閉じこめられ、崩壊の恐怖に怯えつつも、たびたび襲い来る食料・水・酸素不足やウィルスと言った脅威を力を合わせて克服しつつ地上への扉-HIMMEL-を目指す。その過程で、彼らの中に連帯感や恋愛感情が生まれ…」って感じのもの。
全然違いました。

せっかく魅力的な舞台を作ったのに、さらにその上の設定-infinity-…おそらく、これまでゲーム内で語られたことや説明書などから想像するに、「複数の可能性=各ヒロインエンドが、一つ上の次元の視点で一つに集約され、物語は真の姿を現す」みたいな感じだと思うんですが…を重視するあまり、その魅力的な舞台が活かされていないという感じです。

食糧不足・水不足・酸素不足についてゲーム内では全く言及されません。登場人物達は彼らの力で脱出方法を模索しようとせず、ただ状況に流されているだけ。症状がエボラ出血熱っぽい未知のウィルスって何だよww

真田さんも真っ青のご都合主義

ご都合主義が大杉です。
例えば、ヒロインの一人、一番上の画像で死んでいる田中優美清寿限無寿限無五劫の擦り切れちゃんは、スパコンのプログラムを解析し、血液サンプルからあっという間にウィルスの抗体を生成し、複雑骨折と切断された動脈の縫合をたった一人でやってのける超人です。
こんな人が一人いれば、それだけでストーリーが一つ作れてしまうはず。それが「サバイバルが趣味」という説明だけでポンと投げ出され、当たり前のように扱われてしまっています。
だいたい、脱出方法がないって言ってたのに、茜ヶ崎空編であっさり実現可能っぽい脱出方法が提示されてしまっています。
Ever17 このゲームの一番ダメなところ なんというご都合主義
未知のウィルスも、なんとエボラ出血熱っぽい一種類ではなく、なんと不死身になっちゃうウィルスというのが出てきてしまったりします。いくらなんでも不死身はひどすぎる。

緊迫感を削ぐ寒いギャグ

シナリオも感心できません。
Ever17 つぐみ・空編 笑わせてくれるのはいいのだが
こんな笑いどころがあるのはもちろんいいと思います。うまく使えば、笑い終わったあとに閉塞感、緊迫感を一層感じることができるでしょう。
でも、これは酷い。
Ever17 危機が迫り来る中、なぜそう言う展開にしようとする
メンバーが次々と未知のウィルスに冒されて行く中、症状を緩和するアンプルが発見されて、それを注射しようとするシーン。ここにこんなくだらないシーンを挿入する神経が分かりません。仮にここに笑いを入れるとするなら、絶体絶命の状況に絶望しないように無理に発した死亡フラグっぽいジョークとか、笑えないブラックジョークではないかなと思うのですが。田中がこんなくだらないことを言い出した為に、血を吐いてぶっ倒れていたはずの倉成武がわざわざ体力を消耗させて彼女を取り押さえるシーンが出てきます。

茜ヶ崎空編はよいものでした

Ever17 茜ヶ崎空 魅力的なヒロインでした
不満一杯で迎えた3周目、茜ヶ崎空編でこのゲームを見直しました。
彼女はLeMU管理用のAI、目に見える姿は登場人物の網膜に直接投影される映像、という設定です。サザエさん時空を持ち出さなくても永遠の24歳だそうです。
Ever17 24歳教
ゲームでヒロインの個別ルート、しかもヒロインはAIという状況から想像できるような展開、AIの彼女と倉成君がだんだん心を通わせるようになって、AIのはずの茜にいつか恋愛感情が…というお約束どおりの展開をしてくれるのですが、これがよく描かれていました。
Ever17 茜ヶ崎空 一番印象的だったシーン
空編で、というよりこのゲームで一番印象的だったシーンがこれ。とってもありがちなシーンで、普通は「ガラスを挟んで手を合わせる彼と彼女、直接触れることはできなくても、ガラス越しに掌の暖かさを感じることができて…」って使われ方をするのでしょうけれど。
でも、ガラスの向こうの空はただの映像、触れたくても触れられない存在でこのシチュエーション。スクリーンショットのテキストのとおり、二人の間に立ちふさがるガラスの意味は180度反転します。
Ever17 茜ヶ崎空 AIをパニクらせる、これはうまいと思った
これもなかなか印象的だったシーン。自らの恋心に気付いた空は、危険を冒して自分を救いに来た倉成くんを見て、AIの癖にパニクってしまいます。まあ、「ここが萌えるところだよー」って言われているような気がしないでもないですけれど、でもなかなか上手な表現です。

そして、迎えたラスト。
空の記憶を無事バックアップし終えた倉成くんに、「今、コピーの間に倉成さんと話したことは、どこにも記憶されませんね」と笑う空。それに対する倉成くんの返事は、やっと-infinity-っていう設定がプラスに働いたと思える一言でした。
「俺がきちんと、覚えているから……」
Ever17 茜ヶ崎空編 差分バックアップは頭の中

システムは

システムはなかなか洗練されていて、スキップも快適・高速です。
空編で評価が上がったので、このままだらだらと続きをプレイしてみます。

テーマ : PSP - ジャンル : ゲーム

タグ : Ever17

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